Skip to content

ノートとエディタ

このページでは、Graphium で書くことのすべてを扱います。ノートを作る、また見つけ出す、ブロックエディタ — ブロックの種類、スラッシュメニュー、数式、メディア、テンプレート、インデックステーブル、ノートリンク — そして保存・履歴・バージョンの仕組み。ステップブロックと、それが作る来歴グラフは別ページです: ラベルと来歴

素の Graphium ノート — 見出し、リスト、引用、表

ノートを作る

サイドバー上部の + ノート(「新規ノートを開く」)をクリックします。空のノートが開き、カーソルはタイトル欄(「ノートのタイトル」)に入ります。ノートのファイルは最初の保存時に作られます。打ち始めれば、あとは自動保存が引き受けます。

新しいノート — タイトルと素のテキストだけ。他には何もいりません

⌘⇧N のショートカットはありません

Graphium は ⌘⇧N(Windows/Linux は Ctrl+Shift+N)を「新規ノート」に割り当てていません。ブラウザがこの組み合わせをシークレットウィンドウ用に予約しているためです。入口は + ノート ボタンです。割り当て済みのキーはキーボードショートカットを参照してください。

ノート一覧

すべてのノート は、全ノートを検索ボックス(「ノートを検索...」)と件数表示(「12 / 40 件」)付きの表で見せます。検索ボックスはタイトル、画像から読み取った文字、そしてノート本文に当たります v0.39.0 (2026-08-17) で追加。本文だけで当たった行には 本文 バッジが付き、カーソルを乗せると当たった箇所が見えます。サイドバーには 最近のノート のセクションもあり、直前に開いたものへすぐ戻れます。すべて表示 で一覧全体へ移動します。

操作できること
更新日順 / 作成日順 / タイトル順 / リンク数順並び順を変える。既定は作成日順。
ラベルで絞り込む指定した来歴ラベルを含むノートだけを表示する。
著者で絞り込む誰が書いたノートか、どの LLM が手伝ったかで絞り込む。
文脈で絞り込む文脈タグで絞り込む。
フィルタをクリアすべて表示に戻す。

行を選ぶとまとめて操作できます。ノートをゴミ箱へ移す、アーカイブする、選んだすべてに文脈タグを付ける。アーカイブしたノートとゴミ箱のノートは ゴミ箱・アーカイブ ビューにあります。アーカイブはノートを棚に上げる操作で、そのノートへのリンクや引用は解決し続けます。

リンク数・ラベル・文脈の列が並んだノート一覧

エディタの基本

エディタはブロック単位です。段落・見出し・表はどれもブロックで、ドラッグしたり、装飾したり、種類を変えたりできます。空行で / を押せばブロックを挿入でき、テキストを選べば書式ツールバーが出ます。標準の部品は、段落、見出し(3 階層)、箇条書き・番号付き・チェック・トグルのリスト、引用、コードブロック、表です。

読みやすい行幅 v0.32.0 (2026-08-13) で追加

広い画面では、本文は読みやすい幅に制限されて中央に配置され、長い行でも目で追いやすくなります。狭いウィンドウ・サイドピーク・モバイルでは今までと変わりません。制限が効くのはウィンドウがカラムより広いときだけです。

表やチャート、画像を広く見たいノートでは、右上の メニューから 幅いっぱいに表示 を選びます。現在の状態はチェックマークで分かり、選択はノートごとに保存されます。

見出しを折りたたむ v0.47.0 (2026-08-28) で追加

どの見出しも、その下にあるものを畳めます。見出しにマウスを乗せると左に小さな ▸ が 出るので、クリックすると畳まれます。畳んでいる間は矢印が出たままになるので、そこに 何かが隠れていることが分かります。それ以外のときは矢印は引っ込んでいて、見出しは 普通の見出しに見えます。

「Bulk ferment」の下が畳まれている状態 — 畳んでいる間は矢印が出たままになる

畳まれるのは、次の同じ階層(またはそれより上)の見出しまでです。H2 を畳むと、その 下の段落と H3 の節がまとめて隠れ、次の H2 の手前で止まります。下に何も無い見出しには 矢印が出ません。

折りたたみは表示の設定で、ノートの中身ではありません。ノートのファイルには何も 書き込まれないので、書き出しても Markdown にしても来歴グラフでも、本文は常に そろっています。畳んだ状態はこの端末にだけ残ります。ノート内検索(⌘F / Ctrl+F)に 語が入っている間は、畳んだところも表示されます(探しものが隠れたままにならないように)。

種類を変更メニュー v0.18.0 (2026-07-15) で追加

テキストブロックにカーソルを合わせてドラッグハンドル(⠿)のメニューを開くと、種類を変更 でその場で変換できます。

テキスト · 見出し1 · 見出し2 · 見出し3 · 箇条書きリスト · 番号付きリスト · チェックリスト · トグルリスト · 引用 · コード

ドラッグハンドル(⠿)メニュー

上から順に、メニューの全項目です。

項目できること
種類を変更テキストブロックを別の種類へ変換する(上記)。
複製 v0.35.0 (2026-08-13) で追加そのブロックのすぐ下に同じものを作る — ブロックを複製するを参照。
削除ブロックを消す。
文字色と背景色。
配置左揃え / 中央揃え / 右揃え — 表・音声・ファイルのブロックにも効きます。
ラベル表やメディアのブロックに、来歴グラフの Entity として印を付ける — ラベルと来歴を参照。
テーブルに名前を付ける表に名前を付ける。キャプションの位置(表の上)に出て、チャートから参照するときの表示名にもなります。表のブロックのみ。
画像から文字を読む画像ブロックの端末内 OCR — 素材と引用を参照。
📝 メモを追加このブロックにメモを紐付ける。メモパネルに現れます。
🔗 新ページを派生出どころを記録したまま、新しいノートへ枝分かれする。
🤖 AI アシスタントこのブロックについて AI に聞く(見出しとステップはその節全体を渡します)。AI をセットアップするまで表示されません — AI のセットアップを参照。

段落に対して開いたドラッグハンドルのメニュー

スラッシュメニュー リファレンス

/ を打つと、標準ブロックに加えて Graphium 固有の 4 グループが現れます。

高度なブロックと既存メディアのグループが並んだスラッシュメニュー

高度なブロック

項目説明
計算 v0.35.0 (2026-08-13) で追加「変数と単位が使えるライブ計算」 — 計算を参照
インデックステーブル「各行に対してノートを作成・参照できる表」 — インデックステーブルを参照
時系列テーブル「行を足すと日時が自動で入る表。日記や日々の記録に」 — 時系列テーブルとチャートを参照
チャート「ノート内のテーブルをグラフ表示」 — 時系列テーブルとチャートを参照
テンプレート「計画または実験のテンプレートを挿入」
コールアウト「アイコン付きの注記ボックスを挿入」
ステップ「手順のまとまり。中に本文・表・画像を入れられる」 — 来歴グラフの裏側にある容器。ラベルと来歴の「ステップブロック」を参照
カラム「ブロックを 2 列に横並びで配置」 — カラムを参照
数式「独立した行に数式を表示(LaTeX)」
インライン数式「文中に数式を差し込む(LaTeX)」

既存メディア

項目説明
画像「新規アップロードまたは既存の画像から挿入」
動画「新規アップロードまたは既存の動画から挿入」
音声「新規アップロードまたは既存の音声から挿入」
ドキュメント「新規アップロードまたは既存の PDF / Word から挿入」
ブックマーク「URL をカード形式で表示」
PDF「PDF ファイルを埋め込み表示」
メモ「保存済みメモから挿入」

既存の知見

項目説明
知見「既存の知見(claims)を引用(複数選択可)」
洞察「既存の洞察(Insights)を引用(複数選択可)」

いずれもナレッジ層のノートを引用します。

ノート

項目説明
新しいノート「名前を付けて新規ノートを作成し、ここにリンク」

数式 v0.24.0 (2026-07-30) で追加

数式 は独立した行に数式を挿入し、インライン数式 は文中に差し込みます(「クリックして編集」)。どちらも、いつでも切り替えられる 2 つのモードを持つエディタを開きます。

  • 記号で書く — 見た目で編集できる数式エディタ。x/y と打てば分数になり、残りは記号パレットから選べます。
  • LaTeX で書く — LaTeX のソースを直接編集します(「数式を入力(LaTeX)」)。

最後に使ったモードは、この端末に記憶されます。数式は LaTeX として保存され、KaTeX で描画されるので、書き出しても素の LaTeX 数式記法として残ります。

記号モードの数式エディタと、LaTeX への切り替え

計算 v0.35.0 (2026-08-13) で追加

数式は「何をしたか」を読み手に見せるものです。計算/計算)のほうは、実際に計算します。秤量、希釈、収率——ふだんスマホの電卓で出して、結果の数字だけをノートに書き写しているようなものです。

左側に 1 行 1 つの式を書きます。結果は右側の列に出て、打つそばから更新されます。BaTiO₃ を 5 g つくるときの秤量なら、こう見えます。

結果
target = 5 g5 g
BaCO3 = 197.34 g/mol197.34 g / mol
BaTiO3 = 233.19 g/mol233.19 g / mol
mol = target / BaTiO321.441743 mmol
mol * BaCO3 to g4.2313135 g

このブロックが解釈するもの:

  • 変数target = 5 g のように名前を付けると、あとの行から使えます。名前は自由で、あらかじめ決まったものはありません。
  • 単位 — 単位は計算のあいだ保たれます。5 g / 233.19 g/mol は裸の数値ではなく物質量になり、読みやすい接頭辞で表示されます(0.021441743 mol ではなく 21.441743 mmol)。to を書けば明示的に変換できます: mol * BaCO3 to g1 atm to kPa
  • コメント — 空行はそのまま通り、# または // で始まる行は自分向けのメモになります。
  • 結果をクリックするとコピーできますクリックでコピー、押すと コピーしました に変わります。

変数はブロックの中だけで生きています。2 つめの計算ブロックは何もない状態から始まるので、1 つのノートに複数の計算があっても、互いに混ざることはありません。解釈できなかった行には ? が付きますが、その前後の行は、そのまま計算され続けます。

ノートには、式と、その式が出した値の両方が保存されます。実験記録としてはここが大事なところで、下で使っている数式ライブラリが将来変わっても、そのとき扱った数値はそのまま読めます。

計算ブロック — 左に式、右にその場で出る結果

ブロックを複製する v0.35.0 (2026-08-13) で追加

ドラッグハンドル(⠿)メニューの 複製、またはブロックにカーソルを置いた状態で ⌘D(Windows / Linux は Ctrl+D)を押すと、そのブロックのすぐ下に同じものができます。書き込み済みの表・ステップ・少しだけ変えて使いたい計算を繰り返すとき、これがいちばん速い方法です。

できるのはリンクではなく実体のコピーなので、片方を編集しても、もう片方は変わりません。本文のほか、ラベルとステップの属性、配置揃え、そして時系列テーブルであれば表の登録と名前も引き継ぎます。整えた表をテンプレートとして複製するのが、この操作のよくある使い方だからです。

一方で、引き継がないものが 2 つあります。

  • インデックステーブルの登録 — 行がノートに紐づいているため、同じノートを指す表が 2 つできると、どちらを編集したのか分からなくなります。複製先は素のテーブルになります。
  • 画像の OCR テキスト — 同じ画像なら複製先でも読み直せます。派生したデータを二重には持ちません。

カラム v0.27.0 (2026-08-03) で追加

カラム はブロックを横に並べます — 観察の隣にその考察、表の隣にその写真、という配置ができます。スラッシュメニュー(/カラム)から挿入すると 2 列が入り、それぞれの列には好きなブロックを置けます: 段落・見出し・表・画像、ステップも入ります。

  • ドラッグで作る — ブロックをハンドル(⠿)で掴んで、別のブロックの左端か右端に落とすと、縦のドロップカーソルが現れて 2 列になります。既存の列の端(または列と列の隙間)に落とすと、そこに新しい列が増えます。
  • 幅を変える — 列と列の間の隙間をドラッグすると幅の比率を変えられます。
  • ブロックの出し入れ — ハンドル(⠿)でブロックを列の中へドラッグできます。列の端での Backspace / Delete は、境界を越えて内容をつなげます。列の最後のブロックを外に出すと、その列は自動的に消えます。
  • 狭いときは縦積み — 横に並べられない幅(サイドピーク、スマホ)では自動的に縦一列になります。隠れる内容はありません。

カラムはレイアウトだけの仕組みです。検索・アウトライン・AI チャット・Markdown 書き出しは、カラムの中身を上から順に書いたときと同じように読みます。

先にすべての端末を更新してください

カラムを使ったノートを古いバージョンの Graphium で開くと、次の保存でカラムが中身ごと静かに消えます — 古いバージョンはこのブロックを知らないためです。複数の端末で Graphium を使っている場合は、カラムを使い始める前に全端末を更新してください。

コールアウト・ブックマーク・PDF

  • コールアウト はアイコン付きの注記ボックスです。種類を選べます: ノート情報成功注意危険
  • ブックマーク は URL をカードとして表示します(「🔗 URL を入力してください」)。挿入するとピッカーが開き、すでに登録済みの URL を再利用できます。
  • PDF はノートの中に PDF をそのまま埋め込みます(「PDF ファイルをドラッグ&ドロップ、またはスラッシュメニューから挿入」)。

メディアを挿入する

画像動画音声ドキュメント は、どれも同じピッカーを開きます。新しいものなら ファイルからアップロード、すでに取り込んだ素材ならそこから選びます。結果は 挿入方法 の切り替えで決まります — 埋め込み(「中身をノート内に展開して表示」)か リンク(「@リンクとして挿入(中身は展開しない)」)。アップロードしたものは素材ライブラリにも入ります — 素材と引用を参照してください。

テンプレート

テンプレート を選ぶと テンプレートを挿入 モーダルが開き、組み込みのレイアウトが 2 つあります。

テンプレート手に入るもの
計画テンプレート「対象と詳細ノートを紐付けるインデックステーブル付き比較プラン」
実施テンプレート「対象単位の詳細記録。PROV ラベル付き手順と前手順リンクを含む」

このモーダルは検索でき、各テンプレートの 提供元公式ユーザー定義)と タグ が並びます。2 つのテンプレートは対で使う設計です。1 つのノートで比較を計画し、そのインデックステーブルの行ごとに実施ノートを作ります。

計画テンプレートと実施テンプレートが並んだテンプレート挿入モーダル

インデックステーブル

インデックステーブル は、対象・実施・項目のリストを管理するための表を挿入します。名前条件1条件2 の列があり、名前の変更も追加もできます。各行は自分のノートを持てます。

  • 1 列目を埋めてから行のアイコン(「A-01 のノートを作成」)を押すと、その行に紐づくノートが作られます。1 列目が空のときは、代わりに「1列目にノートのタイトルを入力してください」と出ます。
  • 行の 1 列目で @ を打てば、既存のノートをその行に紐付けられます。
  • 紐付いた行では ノートを開くサイドピーク が使えます。サイドピークはその行のノートを今のノートの隣に開くので、計画から離れずに実施の記録を更新できます。

時系列テーブルと同じく、インデックステーブルも独立した種類のテーブルではなく、「行ごとにノートを持てるふるまいがオンになった、ふつうのテーブル」です。既存のテーブルも、ドラッグハンドル(⠿)メニューの「インデックステーブルにする」であとからインデックステーブルにできます(解除も同じ場所です。解除すると行とノートの紐付けは消えますが、ノート本体はそのまま残ります)。

名前と条件の列が並んだインデックステーブル

時系列テーブルとチャート v0.34.0 (2026-08-13) で追加

時系列テーブル は、時刻付きで繰り返し記録するための表を挿入します。頭痛ダイアリー、植物の生育記録、毎日の計測 — 「同じ対象を、同じ項目で、繰り返し記録する」ものがこの 1 つの形に収まります。日時メモ の列で始まります(名前の変更も追加もできます)。専用のボタンはありません。ふつうのテーブルと同じ操作(テーブル下の + や貼り付け)で行を足すと、1 列目に現在日時が自動で入ります。

日時はふつうのセルの文字列です。あとから手で直せますし(昨夜の発作を翌朝に記録しても大丈夫です)、全体が標準のテーブルなので、Markdown や PDF への書き出しでもそのまま残ります。

名前はどのテーブルにも付けられます。ドラッグハンドル(⠿)メニューの「テーブルに名前を付ける」から付けると、キャプションの位置(表の上)に出て、チャートからの参照名にもなります。時系列テーブルは名前が無いときだけ文書順に「表 1」「表 2」…が自動で付きます。ほかのテーブルは、名前を付けるまで何も出ません。名前を空にすれば消えます。

自動で日時が入った時系列テーブル「Headache log」

時系列テーブルは独立した種類のテーブルではなく、「このふるまいがオンになった、ふつうのテーブル」です。既存のテーブルも、ドラッグハンドル(⠿)メニューの「時系列テーブルにする」であとから時系列テーブルにできます(解除も同じ場所です)。

チャート は、ノート内のテーブルをグラフにします。描画は論文の図の作法に合わせています — 全周の枠で囲んだプロット領域、内向きの目盛り、軸名、そして A 判用紙と同じ √2:1 のアスペクト比。学術的な文章に置いても違和感のない図になります。

2 つの時系列テーブルを 1 つのチャートに重ねた図。左軸に痛み、右軸に気圧

挿入してテーブルを選んだら、右上の 設定 からパネルを開けます。タブは 3 つです。

  • 種類・系列 — チャートの種類(折れ線縦棒散布図分布 = 数値列のヒストグラム)と系列。データを知っているのは系列です。行を開くと、表示名、データの割り当て参照先 — 「表 1」のようなキャプションで選ぶノートのテーブル、または素材のデータ — と X/Y の列)、系列ごとの種類(折れ線のチャートに棒の系列を混ぜる)、どちらの Y 軸に載せるか、そして スタイル を設定できます。系列は別々のテーブルを指せるので、2 つの記録を 1 つの図に重ねられます。系列を軸に割り当てると第 2 の目盛りが現れ、左に痛み 0〜10、右に気圧 1000 hPa 前後、というスケールの違う系列を潰さずに重ねられます。
    • 素材のデータから選ぶ… v0.38.0 (2026-08-17) で追加 — 系列は 素材のデータ から描くこともできます。素材にある .csv / .txt / .dat(またはその場で選んだファイル)を、ノートに表を貼らずに参照します。系列の 参照先 を開くと、ノートのテーブルに続いて、そのチャートが既に読んでいる素材(「素材: 名前」)と、末尾に 素材のデータから選ぶ… が並びます。選んでファイルを決め、取り込み画面で読み方を確かめて チャートで使う を押すと、その系列はファイルから描かれます。空のチャートブロックにも、テーブル名の隣に同じ 素材のデータから選ぶ… があります。過去の測定や文献のパターンを別のノートの図に重ねるための道です — 今日の XRD は今日のノートの表のまま、先週の試料や文献のパターンは素材から直接重ねられます。データの真実はファイルの側にあり、ブロックが持つのは「どの素材を・どう読んだか」だけです。素材があとから削除されると、その系列には「(素材なし)」と出ます。
    • スタイル v0.36.0 (2026-08-14) で追加 — 色に加えて、線の種類(実線・破線・点線)、線の太さ、マーカーの表示・形(円・四角・三角・ひし形と、それぞれの白抜き)・大きさ、棒の幅。白黒で刷る図では、色ではなく線種とマーカーで系列を見分けられるようにします。
    • 積み重ね v0.36.0 (2026-08-14) で追加 — 種類のすぐ下にあります。XRD のようなスペクトルを比べる図(測定と参照パターンを 1 つの枠に縦にずらして並べる形)のための描き方です。入れると縦軸の目盛りは消えます — 段の高さは強度の絶対値ではなく、比べるための位置だからです。高さの揃え方(最大を 1 に / 生の値のまま)、段の間隔並ぶ向き(1 番目を下に / 上に)、段の名前(図の中 / 凡例)を選べます。図の中に出すときは、名前を段のどの隅に置くかを外観タブで選べます v0.37.2 (2026-08-16) で追加。個々の系列は「積み重ねたときの調整」から 倍率段の位置 を微調整できます。チャートブロックを並べても同じ図にはなりません(枠の余白と軸が繰り返されてしまいます)。
  • 軸設定 — X 軸の目盛りの種類(自動時間数値カテゴリ — 自動判定を上書きできます)、軸名、X 軸と左 Y 軸(右軸を使っているときは右も)の範囲(最小/最大)。各軸には 詳細設定 もあり、軸・軸線・目盛り・目盛りラベルの表示、ラベルの回転、目盛りの向き(学術の既定は内向き。外向きにもできます)、グリッド線を個別に切り替えられます。選んだ種類は棒グラフにも効きます v0.37.2 (2026-08-16) で追加数値時間 にすると棒はその軸に乗り、範囲(最小/最大)も指定できます。棒グラフを一定の範囲に絞りたいときはこの方法です。自動 のとき、棒も他の種類と同じように値から判定します。X が数値の列なら数値軸に載るので、そのまま範囲を指定できます。文字ラベルはカテゴリ軸のままで、棒の日時 X も 1 本 1 レコードで読むためカテゴリ軸のままです。数値のラベルを等間隔に並べたいときは カテゴリ を選びます。数値軸はデータの範囲にフィットし、縦軸は棒と分布では 0 から立ちます(長さが量を表すため)。カテゴリ軸では範囲を指定できません。設定パネルの範囲欄の下にもその旨が出ます。
  • 外観 — チャートの下に表示されるキャプション、アスペクト比(標準 √2:1黄金比 φ:12:13:1、XRD のような横長パターン向けの 4:1 / 5:1、そして 1:1)、凡例(枠の上(左右端揃え)・枠内の四隅・下、横並びか縦並びか)、枠線。積み重ねで段名を図の中に出しているときは置く凡例がないので、代わりに 段名の位置 がここに出ます v0.37.2 (2026-08-16) で追加。段の四隅から選べて、名前はその段の内側に収まります(上や下の余白ではなく、名前が指す段の中に置かれます)。

チャート設定パネルの種類・系列タブ。系列を別のテーブルと右軸に割り当てている

データの真実はあくまでテーブル側です。セルを直したり記録を足したりすると、チャートは自動で追従します。参照先のテーブルが削除されると「参照先のテーブルがこのノートに見つかりません」と表示され、別のテーブルを選び直せます。素材のデータを参照している系列だけの図で、その素材が見つからないときは「参照先の素材が見つかりません」と表示されます。

測定データを取り込む v0.36.0 (2026-08-14) で追加

装置が吐き出す .csv / .txt / .dat を、そのままノートの表にできます。設定情報の前置きや末尾の注記が付いていても構いません。

/ メニューの データ から、素材にある既存のファイルを選ぶか、その場でファイルを選びます。エディタにファイルを直接ドロップしても同じ画面が開きます。

開いた時点で、見出し行・取り込む範囲・区切り文字は推定済みです。左に元のファイル、右に変換後の表が並ぶので、見比べて 取り込む を押すだけで済みます。推定が外れているときだけ、上の設定を直します。

  • 行の範囲 — 見出しの行と、最後のデータ行。前置きと後書きはここから外れます
  • 区切り文字 — カンマ・タブ・スペース、それ以外なら 1 文字を指定します。桁を揃えるために空白が連続している出力では 連続した区切り文字をまとめる を使います

データの取り込み画面。左に元のファイル、右に変換後の表

前置きに書かれた Device Model: ENV-MONITOR-X9 のような行は、測定条件として表と一緒に残ります。変換のときに真っ先に捨てられがちな情報ですが、実験ノートではこれ自体が記録の一部です。

取り込んだ表には、名前の隣に 取り込み元 が付きます。押すと同じ画面が開き、範囲や区切りを直して作り直せます(表の位置と名前はそのままです)。元のファイルは データ 素材として残るので、表の数字から生データへ辿れます。同じファイルを二度取り込んでも素材は増えません。

行の多い表は途中で区切って表示され、裾に「あと N 行を表示」が出ます。ノートがデータで埋まらないようにするためで、押せば全部開きます。とても長いファイル(データが 2000 行を超えるもの)は、初期状態で先頭だけに範囲が絞られます。終了行を伸ばせば全部取り込めます。

表にしなくても図にはできます — チャートは素材のデータを直接読めるので(上のチャートの節)、描くためだけの表でノートが埋まりません。

取り込んだ表。名前の隣に取り込み元が付き、長い表は裾で区切られる

@ でノートをつなぐ

本文のどこでも @ を打つとリンクメニューが開きます。候補はグループに分かれています。

グループ中身
このノート今のノートの中の見出し。
他のノート自分の他のノート。新しいものから順に。
AI ナレッジナレッジ層のノート。「🤖 Summary: …」のように示されます。
ドキュメント素材取り込んだ PDF / Word の素材。出典を引用するために。
新規作成新しいノートを作成… — ダイアログで名前を付けると、作成とリンクが一度に済みます。

メンションは素のテキストではなく、生きた参照です。ノートの名前を変えれば、そのノートを参照しているノートの中の @メンション はすべて追従します。v0.16.10 (2026-07-03) で追加

他のノート・AI ナレッジ・新規作成でグループ分けされた @ メニュー

複数のブロックを選ぶ

複数のブロックをまたいでドラッグすると、まとめて選択できます。削除選択範囲を AI に聞く を持つフローティングツールバーが現れるので、ひとまとまりの文章を一度に整えたり、問いかけたりできます。

ノートの中を検索する v0.15.2 (2026-06-08) で追加

⌘F(Windows/Linux は Ctrl+F)で ノート内を検索 のバーが開きます。ヒットはハイライトされ、カウンタ(「2/7」)が出ます。Enter で次のヒット、Shift+Enter で前のヒットへ移動し、大文字小文字を区別 で区別を切り替え、Esc で閉じます。

ヒットがハイライトされたノート内検索のバー

保存したメモを挿入する

スラッシュメニューの メモ を選ぶと メモを選択 のピッカーが開き、これまでに捕まえたものがすべて並びます — クイックメモ(⌘⇧M、Windows/Linux は Ctrl+Shift+M)と、スマホから書いた自分向けのメモ。選べばその本文がノートに入ります。外出先での記録はスマホでの記録を参照してください。

メモを選択のピッカー

保存

Graphium は、編集の手が止まってから 3 秒後に自動保存します。ヘッダーには 未保存保存中...保存済み が出るので、いまどの状態かは常に分かります。⌘S(Windows/Linux は Ctrl+S)を押せば、すぐに保存します。

履歴とバージョン

保存はすべて残ります。右パネルの 履歴 タブには、何が変わったか(ブロック、ラベル)と、誰が変えたかが並びます。人の編集には著者プロフィール(設定ストレージ)の名前とメールが付き、AI の編集には AI バッジと使われたモデルが付きます。項目の種類は 編集派生AI 生成テンプレート などです。

固定した版とリビジョン一覧が並んだ履歴パネル

版を残す v0.18.0 (2026-07-15) で追加

自動の履歴は細かい粒度です。それとは別に、意図してその瞬間を固定したいことがあります — 「提出したときの状態」。⌘⇧S(Windows/Linux は Ctrl+Shift+S⌘⇧S が取られているキーボードでは ⌘⌥S も使えます)を押すか、履歴 タブの上部にある 版を残す をクリックします。

残した版は同じパネルに並びます。それぞれで次のことができます。

操作できること
開くその版を隣に並べて表示する。読み取り専用 と示されます
ここから派生この版から新しいノートを作る。元のノートへの来歴が残ります
名前を変更版に意味のある名前を付ける
削除版を消す(ノート本体には触りません)

派生は、元を失わずに別の方向を試すための手段です。新しいノートには出どころが記録され、そのリンクはラベルと来歴の「1 つのノートを超えたグラフビュー」に現れます。

文脈タグ

どのノートにも、タイトルの下に 文脈 ボタンがあります。文脈タグは自由に付けられる分類・テーマ(「電池プロジェクト」「読書ノート」)です。入力して追加するか、これまでに使ったタグから選びます。ノート一覧を切り分ける(文脈で絞り込む)のも、全体グラフをプロジェクト単位で色分けするのも、これが一番速い方法です。

空のノートのヒント

作りたてのノートには、エディタの下に控えめなヒントの行が出ます。「まずは普通に書いてみてください。以下でも始められます:」 — AI に頼む(「AI に質問して、答えをノートに挿入」)、ノートを繋ぐ(「文中で @ を打つと他のノートを参照」)、スラッシュメニュー(「空行で / を打つとブロック・ツール一覧」)。AI に頼む のチップは、AI をセットアップしたあとにだけ現れます。ノートに中身が入ると、ヒントは消えます。

Released under the Apache License 2.0.