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ナレッジ層 ​

ノートは作業中の記憶です。日付があり、文脈があり、細部で埋まっています。ナレッジ層は、そこから Graphium が蒸留したもの — 再利用できる要点をひとつだけ述べ、出どころのノートを引用する、短くて編集可能なページの集まりです。このページでは、ナレッジの種類、ノートをナレッジに加える方法、そして AI が組み立てたものを見て、保守し、信頼するための手順を説明します。

AI が必要です

ナレッジ層は AI バックエンドがあって初めて動きます。バックエンドはデスクトップアプリに同梱されており、モデルが 1 つ以上登録されている必要があります。AI のセットアップを参照してください。ブラウザ版のプレビューでは、ナレッジ セクションにナレッジの中身ではなくデスクトップ版への案内が表示されます。

ナレッジスキーマ v0.81.1 (2026-09-18) で追加 ​

ナレッジスキーマは、スキル一覧にある1件だけの編集可能な組み込み文書です。トピック・問答(Q&A)・知見の生成、出典引用、段階的な改訂、点検の規約を定義します。文体(Voice)とは分離されており、コード側の引用照合、構造化出力検証、安全規則は変更しません。

ナレッジスキーマはスキル保存領域に1件だけ作られます。初回作成時だけ、保存される既定本文はその時点の UI 言語に従います。日本語 UI なら日本語本文、英語 UI なら英語本文です。その後に UI 言語を変えても、本文は自動翻訳・上書き・切り替えされません。意図して変更する場合はナレッジスキーマを開き、バナーの 日本語版に切替 または 英語版に切替 を選びます。Graphium は確認後に対象言語の同梱既定本文へ置換し、置換前の本文は履歴から復元できます。

通常ノートでもナレッジページでもないため、検索、ナレッジ件数、グラフには含まれません。編集は以後の生成だけに効き、既存ナレッジを自動再生成しません。組み込みスキルと同様に削除できず、未編集なら保存言語と同じ言語の新しい既定版へ同期されます。編集済みなら更新通知だけを表示し、デフォルトに戻すを選ぶまで本文は変わりません。リセットも保存言語と同じ言語の既定本文を使います。編集、既定版同期、リセット、明示的な言語切替は、それぞれ区別して履歴に残ります。

ノートとナレッジ ​

実験ノートは「火曜日に何が起きたか」に答えます。ナレッジページは「いま自分は何を知っているか」に答えます。Graphium は両方を保ち、一方向にリンクします。ナレッジページの末尾には必ず References セクションがあり、その Source: の項目が蒸留元のノートへ戻るリンクになっています。いつでも元の文脈に降りていけます。

ナレッジは 派生物 なので、再生成は当たり前の操作です。ノートが変われば、そこから作られたページも作り直せます。ナレッジがノートに従うのであって、逆ではありません。

種類 ​

Graphium のナレッジは砂時計の形をたどります。文脈の濃いノートが短い一般的な記述へと絞られ、そこからまた自分の仕事全体へと外向きにつながっていきます — ノート → 知見 → 洞察 です。この背後にある推論のモデルは Inference types in Graphium にまとめてあります。トピックと問答(Q&A)はこの砂時計の外側にあります。知見ではなく元の資料(問答(Q&A)の場合はチャットのやり取り)を直接読み、洞察の発見には渡されません。

種類何であるか
トピック v0.75.0 (2026-09-16) で追加概念ごとに束ねる元の資料(ノート・PDF・Word・URL・チャット)から直接組み立てるページ。出典は 1 ホップ(トピック → 資料)
問答(Q&A) v0.79.0 (2026-09-18) で追加AI チャットの良い回答を 1 件残すページ。タイトルは尋ねた質問、出典は根拠にしたノート・素材
知見ノートや資料から取り出した命題(1 件に 1 つ)
洞察知見から取り出した、他の分野でも通じる関係の型

どの種類にも意味づけの型のバッジが付きます。知見には役割(発見・観察、決定・選択、予期せぬ事象、残された問い、設定・条件、解釈、課題・問題)があり、洞察にはパターンの型(因果、機構、条件依存 など)があります。

トピックは Graphium の既定のナレッジ層です — 常にオンで、元の資料から直接組み立てられます。知見と洞察は Graphium 独自の拡張で、トピックの上に乗ります(知見はノートや資料に含まれる命題を、1 つの命題につき 1 件としてあるだけ取り出し、洞察は複数の知見に共通する型を一般化します)。この拡張は 設定 → AI の、既定で畳まれている 試験的な機能 にある 知見を使う で丸ごとオフにできます。初めて使うときは既定でオフ、この設定が入る前から使っているユーザーはオンのままです。知見をオフにすると洞察も自動でオフになり(洞察は知見から作るため)、取り込み時の知見抽出も止まります(トピック段は同じ資料テキストから引き続き走ります)。すでに作った知見・洞察ページは消えません。1 件でも残っていれば表示・検索は維持され、拡張をオフにして中身が 0 件になった時点でサイドバーから消えます。

v0.89.14 (2026-10-20) で追加 4 つ目の種類として 要約 があります。取り込んだ 資料(PDF・URL)1 本につき 1 ページで、その資料に何が書いてあったかを資料の順番のまま(概要・方法と条件・結果と主張・限界)まとめたものです。トピックが「1 つの概念について資料全体が言っていること」を集めるのに対し、要約は「あの論文には何が書いてあったか」を引く場所です。その資料だけから書かれ、1 文ごとに出典が付き、トピックと同じ出典照合にかけられます。同じ資料をもう一度取り込むと、2 枚目を作らず既存の要約を書き直します。要約は 1 件ごとに AI 呼び出しが 1 回増えるので既定ではオフです — 設定 → ナレッジの 資料の要約ページを作る でオンにします。ノートと Word には作りません(本人や同僚が書いた一次資料で、ノートとほぼ変わらないためです)。要約はサイドバーのナレッジ一覧の末尾に 要約 の行として出ます。以前のノート単位の生成(v0.75.0 で停止)で作った要約もそこに並び、閲覧・削除はできますが再生成はできません。v0.78.0 (2026-09-17) で変更 トピックはかつて 知見 から作られていました(抽出済みの知見を概念ごとに束ねる方式)。今は 元の資料そのもの から作られます — ノート・PDF・Word・URL・チャットを取り込むと、AI がその資料を別途読み、どの既存トピックを改訂するか・どの新しいトピックを作るかを判断します。知見は他の目的のために抽出されますが、もうトピックの材料にはなりません。この変更より前に作ったトピックはそのまま使え、次に新しい資料が振り分けられたときに新方式へ移行します(移行した件数は完了トーストに出ます)。メンバー知見が引いていた資料を 1 本ずつ読み直して組み直すので、本文の書き方は変わることがあります。ゴミ箱に入った資料など読めない資料は飛ばし、その件数も伝えます。v0.80.0 (2026-09-18) で追加 長い資料は一度に読み切ろうとせず、途中で打ち切ることもありません — 冒頭だけをまず読んで見当をつけたうえで、そこから先を順番に読み進めます。100 ページ級の論文でも、後半の内容までトピックに反映されます。長い資料(PDF に限らず、長いノートや Word 文書、URL 取り込み、チャットの取り込みなども含む)では、進捗トーストが資料番号と窓番号の両方で進みます(例: 資料 2/6・窓 5/32)。1 枚の窓が関係するトピックだけがその窓で改訂され、関係の無いトピックまで毎回改訂されることはありません。すでにあったトピックは、資料をすべて読み終えたところで 1 回保存します。資料の途中で新しく作られたトピックはその場ですぐ保存され(後の窓から見つけられるように)、その後の窓でさらに改訂されればもう一度だけ保存されます。ただし、資料を読む形式より前のトピックが資料の途中で新形式へ移行する場合だけは例外で、移行したその瞬間にすぐ保存されます(資料をすべて読み終えるまでは待ちません)。

長い資料を読んでいる取り込みトースト。トピックの段が「Source 2/6 · window 5/32」と進み、ヘッダーに停止ボタンがある

窓をすべて読むぶん、AI の呼び出しは資料の長さにおおよそ比例します。本 1 冊ぶんの PDF は、ノート 1 枚とは比べものにならない時間と費用がかかります。進捗に出る窓の枚数がその目安で、停止は次の窓の境目で効き、そこまでに書けた内容は残ります。v0.89.4 (2026-10-19) で追加 1 枚の窓が触るトピックは 4 つまで同時に改訂されるので、多くのトピックに関わる窓でも 1 つずつ順番を待つことはなくなりました(1 本ずつしか処理しないローカルモデルでは変わりません)。長い資料では、短い資料より多くのトピックができることもあります。これは粒度の話で、絞り込みではありません。似たトピックが残ったときは、トピックを整理 と 点検 タブが拾います(黙って統合することはしません)。

ノートをナレッジに追加する ​

主な入口は、ノートエディタのヘッダーにある ナレッジに追加 のチップです(サイドピークとノートのヘッダーメニューにも出ます)。押すと AI がノートを読んで知見を抽出し、それとは別にノート自身の文章を 1 件以上のトピックへ振り分けます。

トピックを作成・改訂するたびに、未照合の文が残っていればトーストに専用の行が追加され、出典照合を開く を押すと 手入れ → 出典照合 タブが開いて確認できます(設定で自動出典照合を ON にしている場合は自動で照合が走るため、この行は出ません)。

進捗は画面の隅のトーストに出ます — ナレッジ生成中 (1/3) — これは 最小化 で畳み、詳細を表示 で開き直せます。各行には、知見を抽出中・トピックの順番待ち・トピック: 窓 2/5 のように、いまの段階が出ます。v0.89.4 (2026-10-19) で追加 各行と各段には所要時間(例: 1m 23s)も出ます。走っている間は進み続け、終わると止まるので、遅いときにどこで時間がかかったかが分かります。実行中はヘッダーに 停止 ボタン(■)も出ます。押すと処理中の AI 呼び出しを中断し、完了済みの分は残したまま、残りを 中断しました に畳みます — 重いモデルが思ったより遅かったときに使えます。終わると 完了: 2 件生成 と表示され、チップは ナレッジ化済み に変わります。この状態で押すと、生成された項目に飛びます。更新したノートでもう一度実行すると、既存の項目が重複せずに再生成されます。

ナレッジへの他の経路もあります。

経路方法
ノート一覧複数のノートを選んで 3 件をナレッジ化。ナレッジ 列で、すでに追加済みのノートがわかります。取り込み済みで、その後変わっていないノートはここでは自動的に外れます(ノート単体の ナレッジに追加 では外れません)
素材ギャラリーで URL / PDF / Word を選んで 3 件をナレッジ化。メモは直接取り込むこともできます。取り込み済みの素材はノートと同じくここで外れます(素材 1 件ずつのボタンなら取り込み直せます。実行中のまとめての処理があれば、その後に続きます)。残りは 1 件ずつ順に読むので、前の素材で作った知見を見たうえで、似た知見を新しく作らずに書き足します
AI チャット回答に対する ナレッジにする(後述)
Composer(⌘K、Windows/Linux は Ctrl+K)このノートをナレッジに追加 の候補カード

TIP

取り込みはつねに自分で起動するものです。Graphium が裏でノートをナレッジに変えることはありません。ナレッジ化時に自動適用する を有効にしたスキルを使えば、用語や書き方についての自分の指示を毎回の実行に差し込めます。

同梱の 2 つのスキルが、生成される文章の文体(日本語 / 英語)を定めています。アプリの更新で同梱の内容が新しくなったとき、編集していないスキルは自動で新しい内容になります。編集済みのスキルには一覧に 新しい内容あり バッジが表示され、デフォルトに戻す を押すと新しい内容に置き換わります。 v0.30.0 (2026-08-09) で追加

プロンプトは試行錯誤するものなので、スキルでもノートと同じ手動の版が使えます。スキルの編集中に ⌘⇧S か 履歴 タブの 版を残す で今のプロンプトを版として残し、残した版の この版に戻す でいつでもその内容に切り替えられます。戻したこと自体も編集履歴に残ります。 v0.30.0 (2026-08-09) で追加

ナレッジを見る ​

サイドバーには ナレッジ セクション(既定では畳まれています)があり、トピック・問答(Q&A)・知見・洞察 が件数付きで並びます(以前の要約が残っていれば末尾に 以前の要約 も出ます)。種類を押すと一覧ビューが開き、次のことができます。

  • 列: タイトル、種別、生成元(生成元ノートの数。トピックでは、もとになった資料の件数。古い形式のトピックでは束ねている知見の件数)、リンク(このページから張っているリンクの数。生成元へのリンク=出典の引用は数えません)/ 被参照、モデル、作成日、更新日、世界(最新の世界照合の判定)。幅が狭いときは、タイトルが読める幅を保つため モデル、作成日、世界、生成元 の順に省き、それでも足りないときは 更新日 が切れないようタイトルの列を少し詰めます(並べ替えの基準の列が隠れている間は、一覧の上に「並び順: …」と出ます)
  • 検索、列ごとの種別フィルタ、並べ替え、ドラッグまたは Shift+クリックでの範囲選択
  • 選択した行への一括操作: 3 件を再生成、3 件ゴミ箱へ、世界照合 (3)。トピックは 2 件以上選ぶと 統合 も出て、残すトピックを選ぶと他のトピックがそこへ移ります

知見には根拠のステータスも付きます。?candidate(依拠しているノートが 1 件のみ)か ✓verified(2 件以上のノートで依拠)です。2 件目の独立したノートに裏づけられた知見は自動で昇格し、そのページには 確証済み のバッジが出ます。

種別・生成元・ステータスの列とともに知見が並んだナレッジ一覧

ナレッジページは編集できるノート ​

ナレッジページは他のノートと同じように開き、同じように編集できます。特別なのは上部のバナーです。

  • 再生成 — 現在の生成元から、設定したモデルでページを作り直す
  • 派生元 — ページの来歴。生成元の ノート、(洞察の場合は)知見、関連する洞察
  • 世界照合 — 外部の知識に照らして記述の位置づけを調べる(世界照合を参照)
  • 認識的ステータス — 記述がどれだけ確かな根拠に支えられているか。推測から定説まで

本文の末尾には、生成元へ戻る References セクションがあります。再生成 は生成元から本文を書き直す操作だという点に注意してください。長く残したい修正は、できるだけ生成元のノート側に入れ、ナレッジページへの手直しは暫定のものとして扱うのが安全です。

派生元と再生成を示すバナーが付いたナレッジページ

v0.89.14 (2026-10-20) で追加 トピック・問答・要約のページでは、バナーに 同じ資料を引くページ も並びます。同じ資料を 1 本以上引いている他のトピック・問答・要約を、共有している資料の多い順に(8 件まで。それ以上は「他 N 件」)出します。引用だけから機械的に求めるので AI 呼び出しは無く、調整する設定もありません。常に出ていて References と食い違うこともありません。チップを押すとそのページが開きます。資料を引いていないページ(資料を読む形式より前のトピック、以前のノート単位の要約)はここには結ばれません。

トピックの種類 v0.89.15 (2026-10-20) で追加 ​

トピックには 種類 が付きます。概念(現象・原理・物性)、物質・材料(物質・化合物・試料の系)、手法・装置(手法・装置・ソフトウェア)、人・組織、場所 の 5 つです。種類はタグであって、別のページの形ではありません — 「VASP」のトピックも「格子熱伝導率」のトピックも同じ書き方で、種類は「このページが何についてか」を示して絞り込みに使うためのものです。種類は、資料を新しいトピックへ振り分けるときに AI が付け、未分類のトピックを改訂したときにもその場で付きます。種類ができる前に作ったトピックは 未分類 のままなので、設定 → ナレッジの トピックに種類を付ける(タイトルと定義の 1 文だけを 50 件ずつ AI に渡す。回数は実行前に表示)で付けるか、ページのバナーにある小さな選択欄で自分で選びます。種類が出る場所は、ナレッジ一覧(トピックのタブ)の 種類 列とその絞り込み(未分類 も選べます)、全体グラフの 表示 メニューの トピック: … の切替です。それ以外は種類を読みません — 振り分けにも改訂にも出典照合にも影響しません。

トピックの統合 v0.75.0 (2026-09-16) で追加 ​

トピックは表記ゆれ・助詞の有無・細かすぎる事例単位のタイトルなどで、同じ概念なのに分かれてしまうことがあります。統合には 4 つの入口があり、コーパス全体をまとめて AI に判断させたい場合以外は設定を開く必要はありません。

  • トピックの一覧 — 2 件以上のトピックを選んで 統合 を押す。残すトピックを選びます。
  • トピックページ自身のバナー — 近くに候補が見つかったときだけ 似たトピック のチップが出ます(正規化タイトルの一致、または埋め込みモデル設定時は類似度による判定)。統合 を押すと、今見ているページへ吸収します。
  • 手入れの点検タブ — 2 つのトピックの 重複 項目には、通常の 再生成/アーカイブ/開く に加えてワンクリックの 統合 ボタンが付きます。v0.94.2 (2026-10-21) で追加 たくさんまとめて統合するときは、項目を選んで 推奨どおり N 件を統合 を押します。選んだ組を 1 件ずつ、それぞれの 統合 ボタンを押したときと同じように統合します(件数に入るのは、残す側・吸収する側の推奨が付いた項目だけです)。同じ回ですでに吸収されたページを含む組は飛ばし、統合は 1 件ずつ 操作の記録 タブから取り消せます。
  • 設定 → ナレッジ → トピックを整理 — 既存のトピックすべてを AI にスキャンさせ、同じ概念どうしを一度にまとめて判断させる唯一の入口です。トピックページどうしの統合だけを行い、知見をトピックへ割り当てることはしません。

最初の 3 つはモデルを呼びません — どのトピックを選ぶかは、あなたが既に決めています。トピックを整理と、点検タブの AI 解析(フル)による重複検出は、チャットモデル(設定 → AI)を使って同じ概念かどうかを判断します。吸収されたトピックの本文がどう引き継がれるか: 両方とも資料を直接読む新しい形式なら、既存の引用をそのまま保った 1 回の AI 呼び出しで本文どうしを合わせます(この呼び出しに失敗したときは統合せず、ゴミ箱へも送りません。どちらのトピックもそのまま残り、統合できなかったことを通知で知らせます)。片方がそれより前の形式のままなら、両方のページが引用していた資料をすべて集め、残すページを資料から作り直します(下の「トピックを資料から作り直す」を参照)。この作り直しに失敗し、かつ組に新旧の形式が混ざっているときは、すでに新しい形式だった吸収される側はそのまま残します(本文が残すページにも入っていないため)。それより前の形式だった側は、知見の引き継ぎが済んでいるので通常どおり吸収されます。

トピックを資料から作り直す v0.78.0 (2026-09-17) で追加 ​

取り込み時に 1 件ずつ本文へ反映する通常の改訂とは別に、トピックを資料からまるごと作り直すこともできます — 引用しているすべての資料を、また 1 件ずつ読み直す形です。1 ページで何回も AI を呼ぶことがあるため、Graphium が自分の判断で行うことはありません。必ず人が起動し、少なくとも何回 AI を呼ぶかを実行前に確認できます(窓に分けて読むほど長い資料が混じっていると、実際の呼び出し回数は表示された数より増えることがあります)。

  • トピックページ自身の再生成ボタン — そのページ 1 件を作り直します。確認ダイアログにまず(下限としての)呼び出し回数が出ます。
  • 手入れ → 点検 →「旧形式のトピック N 件」 — 資料を直接読む形式が導入される前に作られたトピックが残っているときだけ表示されます。1 回の確認でまとめて作り直し、作り直せた件数・読み込めず飛ばした資料の件数・失敗した件数を返します。
  • 手入れ → 点検 →「資料の一部が見つからない」項目の「資料から作り直す」ボタン — そのトピック 1 件だけを、まだ読める資料から作り直します。

トピックが引用している資料がすべて見つからなくなった場合(ゴミ箱に移動、または未取り込み)は、Graphium が自分の判断でそのページをアーカイブします — AI は呼ばず、アーカイブからいつでも戻せます。資料の一部だけが見つからない場合は、ページはそのままにして、手入れの「資料の一部が見つからない」項目として表示するだけにとどめます。作り直すかどうかは人が決めます。

ログと手入れ ​

サイドバーの ナレッジ セクションの下にある 2 つのボタンから、ナレッジを整えるためのビューを開けます。

  • ログ — ナレッジに対するすべての操作(ingest、merge、cross-update、再生成、削除、アーカイブ、版に戻す、取り消し)の活動ログです。日ごとにまとまり、各項目から該当ページへ飛べます。ログは読むだけの画面で、操作を取り消すのは 手入れ 画面です。
  • 手入れ — ナレッジの手入れ 画面で、3 つのタブに分かれています。点検 タブは、以前は「ヘルスチェック」と呼んでいたものです。チェック実行 を押し、クイック(ローカルのみ)(LLM を呼ばずに孤立した項目・重複するトピック・資料の一部が見つからないトピック(資料を直接読む形式のトピックのみが対象)、および発見の段階ですでに 矛盾 と判定済みの洞察ペアを洗い出す)か、フル(AI 解析)(さらにコーパス全体から 穴・古い項目・冗長、そして見落とした矛盾も AI が探し、加えて次に調べる価値のある問いも挙げる)を選びます。しきい値はありません — 「古い項目」は経過日数ではなく、後から作られた知見に具体的に追い越されているかを AI が判断し、「冗長」は表現の違いを超えて同じ主張を指しているかで判断します。「矛盾」の項目には両方のページを 開く 手当てが付きます——どちらが正しいかを Graphium が決めることはありません。フル点検で AI 解析自体が失敗したとき(資料が多すぎてモデルの文脈に収まらない、など)は、問題一覧の上に「AI 解析ができませんでした。クイック(機械判定)の結果だけを表示しています。」という注意が出ます——生のエラー文は畳みの中から確認できます。今見えている結果がクイックだけなのかフルまで済んだのかを取り違えないための表示です。出典照合 タブは 世界照合 で別途説明します。操作の記録 タブには、統合・再生成・アーカイブなど、自分で起動した操作(外の AI から頼んだ操作も含む)が新しい順に並び、そこから取り消せます。直して、結果を見て、取り消すまでを、この画面で続けられます。

2 つの洞察の間で見つかった「冗長」項目にも、トピックと同じくワンクリックの 統合 ボタンが付きます。片方に吸収させると、出どころの知見・関連する洞察・矛盾リンクがまとめられ、吸収された側は可逆な アーカイブ(完全には削除しません)になり、残した側の本文は再生成と同じ経路で作り直されます。洞察は取り込み時に自動で統合されることはありません——この統合ボタンだけが入口なので、モデルの判断で洞察のコレクションが黙って減ることはありません。

次に調べること v0.81.3 (2026-09-24) で追加 ​

フル点検(AI 解析)は、直すべき問題(矛盾・古い項目・孤立・重複・抜け・出典欠落)とは別枠で、次に調べる価値のある問い も挙げます。問題一覧の下に「次に調べること(N)」として既定では畳んで出ます(0 件なら枠ごと出ません)。各行には、なぜ調べる価値があるか(どのページのどの穴が埋まるか)と、関係するページへのリンクが付きます。外の資料が要りそうな問いには、探すべき資料の当たり(「探すもの」)も添えます。

問いは、直すものとは性質が違うので、問題の件数にも「要確認」の数にも数えません。件数の上限もありません——「答えが分かれば、既存のページの記述が変わる・新しいページが要るようになる」という質の基準だけで絞っていて、一般論やすでにページに書いてあることの言い換えは挙げないよう求めています。AI の呼び出しは増えません——フル点検の既存の呼び出し(ナレッジが大きく分けて送るときは部分ごと)に相乗りして、問題と一緒に返ってきます。クイック点検(機械判定)では出ません。

各行の チャットで聞く を押すと、ノートに紐づかないチャットの画面で新しい会話が開き、その問いがそのまま送られます——手元のノート・ナレッジで答えられそうな問いは内部参照、外の資料が要る問いは外部参照のスコープで届きます。答えが出たら、その会話を ナレッジに残す で問答(Q&A)ページにしておくと、次の点検の材料になります。フル点検は直近 1 週間のログ(取り込み・問答の作成など)も読み、最近の作業に関わる問いを優先します。

自動で走る点検(取り込みの直後、起動時なら前回から 24 時間以上経っていれば)は、既定では クイック(ローカルのみ) です——LLM は呼びません。設定 → AI の 自動点検を AI 解析(フル)にする を ON にすると、この自動で走る点検自体が フル(AI 解析) まで行うようになります(初回起動は OFF、この機能より前から使っているユーザーは既定で ON)。ON にしても、見つけた問題を直す・統合する・リンクするのは変わらず人です——自動の手当てが増えるわけではありません。手入れ画面で自分で チェック実行 → フル を押せば、この設定に関わらずいつでもフル点検を走らせられます。設定が OFF でも自動のクイック点検の中で、Graphium は 機械的に判定できる空ページを自動でアーカイブ します——メンバー知見が 0 件になったトピック(統合や知見の削除で残った空の入れ物)と、出どころのノートが全てゴミ箱・未検出になった知見です。AI は関与せず、黙って減らすこともありません。通常のトピック/知見ページと同じ可逆な アーカイブ(いつでも戻せます)で、実行するたびに件数をトーストとログの両方に残します。自動の点検(クイックでもフルでも)が見つけるそれ以外のもの——孤立した項目・重複トピックの疑い・穴・古い項目・冗長など——は手入れ画面で確認するための印(バッジ)として出るだけで、自動で統合されたりリンクされたりすることはありません。それらのアーカイブも自動では行われません——点検タブの結果一覧からチェックボックスで好きなだけ選び、まとめてアーカイブする操作を用意しているので、何を古い・冗長と見なすかはあなたが決めます。v0.94.2 (2026-10-21) で追加 行をなぞるようにドラッグするか、Shift+クリックで範囲をまとめて選べます。

ほとんどの項目はトーストに出ないため、前回の点検で手当ての要る項目が残っていると、サイドバーの 手入れ ボタンに件数が出ます。手入れ画面を開くと消え、次に新しく見つかったときだけまた出ます。

手入れの操作は取り消せます v0.87.0 (2026-10-07) で追加 ​

自分で起動した手入れの操作では、書き換える前のページの写しを Graphium が残します。そのため、操作ごと 1 回で元に戻せます。対象は次のとおりです。

  • トピックの統合(トピックを統合)・洞察の統合(洞察を統合)。残す側のページ 1 件につき 1 操作
  • トピックを整理
  • 再生成・資料から作り直す(ページ 1 件につき 1 操作)
  • 手入れ・出典照合タブからの アーカイブ(1 件でもまとめてでも)
  • ナレッジのページの この版に戻す
  • 取り消しそのもの

どこから取り消すか。 3 か所あります(ログ は何が起きたかを読む画面で、取り消しはここにはありません)。

  • 操作の直後。 出てくる通知に 取り消す ボタンがあります。通知は数秒で消えます。取り消しを知らせる通知にも 取り消す が付きます。
  • 手入れ画面の「操作の記録」タブ。 手入れ 画面の 操作の記録 タブに、最近の操作が新しい順に並び、それぞれに 取り消す があります。古いものは さらに読み込む で足せます。
  • そのページの履歴パネル。 ナレッジのページでは、手入れの操作 の節に、そのページが関わった操作が並びます。

外の AI(Claude Desktop など、MCP 経由)から始めた操作も、同じ 操作の記録 に、経路を「MCP(クライアント名)」として並び、ここから取り消せます。MCP から行った取り消しも並びます。ログ には出ません(ログは Graphium の中の記録のためです)。

どの場合も、変更の前に確認が出ます。操作のあとでそのページを編集していたときは、一緒に戻る編集の回数が確認に表示されます。出典照合などの結果が加わっていれば、それも戻ることが表示されます。完全に削除したページは、この確認で戻せないページとして示されます。取り消したあとの通知には、戻せなかった件数が出ます。

  • 取り消しも取り消せます。 取り消しはそれ自体が 1 つの操作として残り、それをさらに取り消すと、元の操作の直後の状態に戻ります。
  • 新しい操作が先です。 同じページに関わる、まだ取り消していない新しい操作が残っているあいだは、古い操作は取り消せません。「先に取り消してください」と、先に取り消す操作の名前が表示されます。
  • 写しは 1 年で消えます。 1 年は、取り消し用の写しを保管する期間です。過ぎると写しは削除され、その操作は一覧から消え、取り消せなくなります。
  • 完全に削除したページは戻せません。 そのページだけ飛ばして、残りは取り消します。

統合・再生成・アーカイブ・版に戻す・取り消しは、何が起きたかは ログ に残ります(読むだけ)。トピックを整理 は、行った統合としてログに並びます。

この方法で取り消せないもの:

  • 資料の取り込みによる改訂(ページの履歴から確かめられます)
  • 中身が空のページの自動アーカイブ(アーカイブから戻せます)
  • 出典照合・世界照合の結果
  • 洞察の発見(既存の洞察への支持の追加を含む)
  • 一覧やバナーから 1 件ずつゴミ箱へ送る操作(ゴミ箱の画面から戻せます)

ここにある操作はどれも、あなたの指示で始まります(Graphium の画面からでも、外の AI 経由でも)。取り消すかどうかも、あなたが決めます。

知見から洞察を見つける ​

洞察は、知見の中にある関係を分解し、決まった型(単調に増える/減る・最適な中間がある・しきい値で切り替わる・トレードオフ・構成が結果を決める・成立の前提条件・強め合う/打ち消し合うループ)に分類したうえで、分野固有の言葉を一般的な言葉に置き換え、他の分野でも通じる原理として書いたものです。1 件の知見からでも作られ、同じ型を持つ知見は 1 件にまとめます。同じ型が成り立つ別の分野の例は、こじつけでないかを確かめる呼び出しを別に行い(同じモデルに、作ったときのやり取りを見せずに審査させます)、通ったものだけ添えます。洞察の探索は取り込みのたびに少しずつ進みますが、コーパス全体に対しては 設定 → ナレッジ管理 → 知見をまたぐ洞察を発見 → 洞察を発見 から実行できます。既存の洞察はまず「候補」としてモデルに渡され(embedding 類似度による絞り込み)、絞り込んだペアを AI が判定します。本当に同じ主張なら重複を作らず既存の洞察を補強し、逆に向きや条件が食い違うペアはそのまま 2 件の洞察として残し、点検タブに「矛盾」として出ます——矛盾する結論を Graphium が黙って 1 つにまとめることはありません。

スキャンは「どこまで見たか」を必ず報告します v0.45.0 (2026-08-25) で追加。知見は似たもの同士のクラスタに分けて順にスキャンされ、結果には実測したカバレッジ — 取り込み時は 視野 n/m 件、コーパス全体の実行では 視野に入れた知見: n/m 件 — が表示されます。少なくとも一度は視野に入った知見の数です。おかげで「新しい洞察なし」が曖昧になりません。全部見た上で無かったのか、まだコーパスの残りに届いていないだけなのかが分かります。コーパス全体の実行は、すべての知見が一度は視野に入るまで続き、それに必要な LLM 呼び出し回数を実行前に教えてくれます。取り込み時のスキャンは 設定 → AI の 取り込み時のスキャン回数 で上限を決められるので、1 回の取り込みにかけるコストは自分で決められます。洞察が少ないと感じたら、素材の問題かモデルの問題かの切り分け方をよくある質問にまとめてあります。

一括再生成と埋め込みの作り直し ​

設定 → ナレッジ管理 タブには、コーパス全体に対する保守機能があります。

ツール使う場面
ナレッジの一括再生成モデルを変えたあと。種類(対象の種類)を指定してページを作り直します。モデル指定(任意)、進捗表示、中断、失敗したナレッジだけ再試行 が使えます
全ナレッジの埋め込みを作り直すAI チャットの引用検索が自分のナレッジを見つけられなくなったとき。全ページの埋め込みを作り直します

どちらも先に件数の確認が出ます。再生成は LLM を呼ぶのでトークンを消費します。

チャットの発見をナレッジとして保存する v0.16.8 (2026-07-02) で追加 ​

AI チャットの回答に残しておきたいものがあれば、回答の下の ナレッジにする を押します。返答をまるごと保存するのではなく、Graphium は ナレッジ候補(選んで保存) というピッカーに個別の候補を並べます。それぞれに 知見 か 洞察 のバッジ、タイトル、プレビューが付きます。欲しいものにチェックを入れ(または すべて選択)、選択した 2 件を保存 を押します。ナレッジに入るのは、選んだものだけです。

問答(Q&A)をまるごと残す v0.79.0 (2026-09-18) で追加 ​

ナレッジにする は回答を知見・洞察へ分解します。そうではなく、回答がそのまま良い説明になっていて、尋ねた質問で後から見つけたい — というときは、同じメッセージの下にある ナレッジに残す を押します。保存する前に、Graphium は AI をもう一度呼び、それまでの会話を渡した上でその問答を単体で読める記事に書き起こします。「その 1 番目について、どのくらいから試すのが妥当ですか。短くお願いします。」のように会話に寄りかかった回答は、指示語や省略が補われ、タイトルも依頼の言い回し(「短くお願いします」など)を落として単体で意味の通る題になります。回答に表示されていた引用は、書き起こした文にそのまま引き継がれます。保存が終わると、開く リンク付きの確認が表示されます。

書き起こしに失敗したとき(AI が設定されていない、呼び出しでエラーになったなど)でも保存は止まりません — これまでどおり回答の文章とタイトル(尋ねた質問)でそのまま保存します。書き起こした結果、元の回答にあった出典が 1 つも残らなかったときも同様にそのまま保存にフォールバックします — 読みやすさのために出典を失う方を避けるためです。共有ノートや素材のチャットでは使えませんが、ノートエディタのチャットパネルに加えて、ノートを開かないサイドバーのチャットからも使えます。

保存された後の問答(Q&A)ページはトピックと同じように保守されます。手入れの 点検(空ページ・出典欠落・古さの各判定)の対象になり、出典照合の対象にもなり、資料が変わったときは 再生成 で資料から作り直せます。新しいノートが既存の問答(Q&A)ページを改訂するのは、そのノートが実際に回答を更新・反証するときだけです — それ以外は問答(Q&A)ページを話題から逸らさず、そのノート自身が新しいトピックになります。

全体グラフのなかのナレッジ ​

サイドバーから 全体グラフ を開くと、ワークスペース全体が 3 つの層として見えます。下に 原料、中央に ノート、上に 知見・洞察 です。ナレッジは結晶化した先端にあります。ノートのかたまりがいくつかの知見と洞察へと絞り込まれていく様子が見て取れますし、まだ蒸留されていないノートも見つけられます。知見は所属する話題と、洞察は元になった知見と、派生 の線で結ばれます。内容の近い話題どうしが島になります(埋め込みの近さで分けます。表示 メニューの 内容で島を分ける をオフにすると、知見や資料を共有する話題どうしで島を作ります)。

意味で寄せる にチェックを入れると、埋め込みの近い知見どうしが同じ島の中で寄ります(実験的な機能です)。埋め込みのある知見だけが動き、島をまたいで動くことはありません。括弧の数字は「計算に参加した知見 · 結んだ組」です。

ノードをドラッグすると、そのノードはその場所に留まり、次に組み直されたときも動きません。ほかのノードはその周りに自動で並びます。留め置きを解くには、グラフ右上の 並びをリセット を押します。

ナレッジの来歴 v0.17.3 (2026-07-13) で追加 ​

ナレッジも、Graphium の他のものと同じ来歴の基準で扱われます。

  • 各ページの 派生元 パネルと References セクションが、生成元を引用します。洞察はさらに、どの知見から引き上げられたかを記録します。
  • 成長の出来事(ingest、merge、補強、再生成)はページの履歴に一級の activity として記録されます。そのため履歴パネルを見れば、どの 生成元がどの版に流れ込んだかがわかります。
  • 削除したページはゴミ箱に入り、統合されたページは破棄ではなくアーカイブされます。既存の引用はそのまま解決し続けます。

ナレッジをノートに引用し直すこともできます。エディタで / と入力し、既存の知見 グループの 知見 または 洞察 を選ぶと、既存ページへの参照を挿入できます(複数選択に対応)。

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