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チャットと Ask (Cmd+K)

AI をセットアップすると、作業を離れずにモデルへ相談する手段が 2 つ使えるようになります。ひとつは、いま開いているノート(やブロック)を把握しているチャットパネル。もうひとつは Composer — ⌘K(Windows/Linux は Ctrl+K)で開く、ノート検索と一問一答の AI 質問を兼ねたパレットです。このページでは両方を扱い、あわせて回答が出典を示す仕組み、回答の再利用、スキルによる AI の方向づけを説明します。

どのモデルが答えるか

チャットと Composer は、設定 → AIチャット・洞察モデル に割り当てたモデルを使います(未指定の場合はデフォルトモデルにフォールバックします)。AI のセットアップを参照してください。

AI チャットパネル

ノートの右パネルで チャット タブ(ロボットのアイコン)を開きます。このタブは AI モデルを 1 件でも登録すると現れます。質問を入力して ⌘Enter(Windows/Linux は Ctrl+Enter)で送信します。生成中の回答は 停止 ボタンで打ち切れます。

ノートの隣に開いた AI チャットパネル

既定では、チャットは開いているノート全体を見ています。ノートの特定の部分だけに絞りたい場合は、エディタ側からチャットを始めます。

起点会話の主題
チャット タブ開いているノート全体
ドラッグハンドル(⠿)→ 🤖 AI アシスタントそのブロック — 見出しやステップブロックなら、その配下すべてがひとまとまりとして含まれます
複数ブロックを選択 → 選択範囲を AI に聞く選択したブロックだけ
テキストを選択 → フローティングツールバーの 選択範囲を AI に聞く選択したテキスト

どの起点で始めても、開いているノートの本文が背景として一緒に渡ります。引用した一文が前の行に寄りかかっている場合 — 指示語、略語、「この温度で」といった書き方 — でも話が通じます。回答の主題は引用した部分のままで、残りの本文は背景として添えられるだけです。本文はメッセージのたびに読み直されるので、会話の途中で加えた編集も反映されます。 v0.29.0 (2026-08-05) で追加

ブロックや選択範囲からチャットを始めると、渡した内容がパネル上部の 引用 の下に表示され続けます。何についての会話なのかがいつでも分かります。

@ でノートや素材を参照する

チャットの入力欄で @ を打つと、ノートとナレッジページを検索してコンテキストとして添付できます。入力欄にも (@でページ参照) とヒントが出ます。添付したものは入力欄の上にチップとして並び、次に送るメッセージと一緒に渡されます。

添付したノートが PDF・Web ページ・Word ドキュメントから作られたものなら、Graphium はそこから汲み取ったもの(メモや派生したナレッジ)を優先して渡し、足りない分を原文で補います。冷たいドキュメントそのものではなく、自分の読みから答えてもらう形になります。

素材にもそれぞれのチャットがあります。素材を全画面で開き、右パネルの AI に質問 を使えば、その PDF や Web ページについて直接やりとりできます。会話は素材ごとに保存され、次に開いたときにも残っています。

回答の根拠を選ぶ v0.16.8 (2026-07-02) で追加

入力欄の横にある 渡す範囲 チップで、AI が根拠にするものを切り替えます。同じチップは Composer にもあります。

範囲挙動
外部参照「Web 検索で外部の情報源を取り込んで裏づける(調査向け)」
内部参照「引用したもの+蓄積した知識を横断検索してつなぐ(着想・構成向け)」
ノート内参照「このノートで引用したものだけに絞る(横断検索しない・執筆や引用の正確さ向け)」

既定は ノート内参照 です。回答が明示的に引用したものだけに固定されるので、書いている最中はこれが望ましい挙動になります。

内部参照(と 外部参照)の横断検索が読むものは、まずナレッジページ、それに加えて、質問と語が重なる自分のノート本文・素材(OCR で読んだ画像の文字、URL の抜粋、PDF の本文)の短い断片です。断片はこの端末の中に作られる全文の索引から拾います(設定 → ストレージ)。埋め込みモデルは要らず、オフラインでも動きます。AI には「どれが蒸留された知見で、どれが生の材料か」が分かる形で渡すので、回答がナレッジページではなくノートに拠っているときはそう言えます。ノートを丸ごと会話に入れる方法は今までどおり、@ で引用することです。 v0.39.0 (2026-08-17) で追加

チャットでの Web 検索 v0.16.6 (2026-06-30) で追加

外部参照 を選ぶと Web 検索が必須になります。Graphium に Web 検索の手段を与えるには、設定 → AI に検索系の MCP サーバー(Tavily など)を登録します。

記述の出どころが分かるよう、回答末尾の出典にはラベルが付きます。内部の引用は 📓 ノート内の知識、Web で見つかったページは 🌐 Web の出典 です。内部の引用をクリックすると、その参照先が開きます。ナレッジページはそのまま、ノートはサイドピークで、素材は素材のピークで開きます。

Web 検索が未設定のとき

検索 MCP サーバーがないまま 外部参照 を選ぶと、入力欄の上に閉じられる警告バナーが出ます。「Web 検索の手段が未設定です。外部参照は Web を見ずに回答します。検索 MCP サーバー(例: Tavily)を追加すると有効になります。」— 設定を開く への近道も付いています。質問自体は実行されます。回答にライブの Web 結果が含まれないだけです。

編集・再生成・分岐 v0.16.10 (2026-07-03) で追加

会話は追記専用ではなく、あとから編集できます。

操作場所何が起きるか
編集して再実行自分のメッセージの下の鉛筆アイコンメッセージを書き直して 再実行 を押します。注記にあるとおり「再実行すると、これ以降の会話は置き換わります。」添付していたノートは自動で再添付されます。
回答を生成し直すAI の返信の下の丸い矢印アイコン同じ質問にもう一度答えさせます。
ここから新しいチャットAI の返信の下の分岐アイコンその返信までの会話を引き継いだ新しいチャットを始めます。元の会話はそのまま残ります。分岐したチャットは履歴一覧で 分岐 バッジが付きます。

チャットはノートに残り、走り続ける v0.17.1 (2026-07-06) で追加

各ノートは自分のチャット履歴を持ち、それはノートと一緒に保存されます。パネルのヘッダーでは、チャット履歴 が過去の会話をメッセージ数付きで一覧し、+ 新しいチャット で新規に始め、会話をクリア で現在の会話を破棄できます。

ノートを切り替えても、生成中の回答は止まりません。リクエストはバックグラウンドで走り続け、結果は正しいノートのチャットに書き戻されます。そのノートに戻ると、チャット タブがその会話を開いた状態になっています。

回答を使う

AI の返信には、それぞれ下にアクションボタンが付きます。

ボタン何をするか
ノートに反映回答をブロックとしてノートに挿入します
置換元のブロックを回答で置き換えます(特定のブロックからチャットを始めた場合に表示されます)
別ノートとして派生質問と回答から新しいノートを作り、元ノートへの来歴リンクを張ってサイドピークで開きます
ナレッジにする回答からナレッジ候補を抽出します(下記)

チャットからナレッジを取り出す v0.16.8 (2026-07-02) で追加

ナレッジにする は、良い回答をナレッジ層のエントリに変えます。選んでいないものは何も保存されません。Graphium は「知見を抽出中…」、続いて「洞察を生成中…」と表示したあと、ナレッジ候補(選んで保存) というピッカーを出します。各候補には 知見 または 洞察 のバッジが付きます。すべて選択 / 選択解除 で調整して 選択した n 件を保存 を押し、何も残したくなければ キャンセル で閉じます。ナレッジページになるのは、選んだ候補だけです。

Composer(⌘K)

⌘K を押すと Composer が開きます。「ノートを探す」と「AI に聞く」を 1 つの入力欄で兼ねる仕組みです。AI に聞く側は AI モデルの登録が前提ですが、探す側は AI なしで使えます。Esc で閉じます。

プレースホルダーがそのまま説明になっています: ノートを検索 / AI に質問...

両方が使えるのは、ノートを編集しているときです。それ以外の画面 v0.35.0 (2026-08-13) で追加(ノート一覧、素材ギャラリー、ナレッジのハブなど)では、答える対象になるノートが開いていないので、Composer は検索だけの姿で開きます。プレースホルダーは ノートと素材を検索... に変わり、AI の行・提案カード・渡す範囲 チップは出ません。AI モデルを一つも登録していないときも同じ検索だけの姿で開きます v0.39.0 (2026-08-17) で追加。検索の側は AI を使わないので、⌘K はそのまま使えます。

引用のあるノートで動詞メニューを開いた Composer パレット

ノートを探す

入力するとその場で候補のノートが並びます。検索対象はタイトル・見出し・ラベル・作者に加えて、ノート本文の語です v0.39.0 (2026-08-17) で追加(AI チャットと同じ、この端末の中の全文索引を使います)。本文で当たったノートには、当たった語の前後を抜き出した文がタイトルの下に付くので、開く前に「なぜ並んでいるか」が分かります。タイトル・見出しの一致は、本文だけの一致より上に並びます。フッターのヒント(「#ラベル / @作者 で絞り込み」)にあるとおり、2 種類のトークンで一覧を絞れます。

トークン絞り込む対象
#ラベルそのラベルを含むノート
@作者その作者のノート

入力が空のときは 最近のノート が出ます。Enter でハイライトされているノートが開きます。

素材を探す v0.35.0 (2026-08-13) で追加

素材はノートと並べて検索され、素材 の見出しの下に出ます。OCR で文字を読み取った画像は、ファイル名と画像から読み取った文字で当たります。PDF・URL・文書は、名前と、そのテキスト(PDF の本文、URL の抜粋と説明文)で当たります v0.39.0 (2026-08-17) で追加(同じ全文索引を使います)。各行にはサムネイル(画像以外は種類のアイコン)と、一致した箇所の前後を抜き出した文が付くので、似たスクリーンショットが 2 枚あっても、論文が 2 本あっても、開く前に見分けられます。

選ぶと、ノートへ飛ぶのではなく、素材ギャラリーのその種類のタブが開き、その素材がサイドピークに出ます。1 つの素材は複数のノートで使われることも、どのノートにも貼られていないこともあるためです。その素材を使っているノートは、サイドピークに並びます。

入力が空のときと、#ラベル / @作者 で絞り込んでいるときには、素材は出ません。どちらもノートを探すための指定だからです。

Composer の素材セクション(撮影した炉のパネルが、中の文字で見つかっている)

AI に聞く

結果の最終行は必ず 「入力した文字列」を AI に質問 です。これを選ぶか、⌘Enter を押せば、どこがハイライトされていても入力内容がそのまま AI に飛びます。回答はチャットパネルに新しい会話として開き、現在のノートが @ で引用しているもの(ナレッジページ、ドキュメントノート)は自動でコンテキストとして渡されます。Composer にも、チャットパネルと同じ 渡す範囲 チップと Web 検索の警告があります。

引用のあるノートで使える動詞ボタン

知見や洞察を引用しているノートで、入力を空のまま Composer を開くと、引用している集合について 1 クリックで問える質問が AI に問う(このノート + 引用 N 件) という見出しの下に並びます。

グループボタン
引用した集合を吟味する矛盾を探す · 抜けを指摘 · 次の検証
方向を広げる別解 · 反例 · 隣接領域の類例

任意のテキスト欄(「AI への補足を一言(任意)」)で、一行だけ方向づけを足せます。動詞をクリックするとすぐ実行されます。これらは引用の集合が育つほど切れ味が増す質問です。単発の LLM プロンプトでは 自分の 知見同士を突き合わせることはできませんが、これならできます。

スキル: 保存したプロンプトテンプレート

スキルは、繰り返し使える指示のドキュメントです。たとえば文体のガイドや分野の用語集で、Graphium がそれを自動で適用できます。サイドバーの スキル セクションを開くと一覧が見られます。Graphium にはシステム同梱のスキルが入っており、削除はできませんが編集は可能で、デフォルトに戻す で元に戻せます。

各スキルの 編集 ダイアログで設定できるのは次の項目です。

設定効果
説明一覧に表示されるラベルです(「AI には渡りません。AI が読むのは本文のプロンプトです」)
適用言語全言語 / 日本語 / English — 「生成言語が一致するときだけ適用されます。」
ナレッジ化時に自動適用するオンにすると、Graphium がノートからナレッジを生成するとき、そのスキルのプロンプトが指示として自動で追加されます。AI チャットの会話でも同じように使われます

スキルはふつうのドキュメントです。クリックすれば、ノートと同じようにプロンプト本文を編集できます。

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