話・用語・標準用語 — 問いから育てる
話とは
チャットの 1 つの話が、1 つのテーマ(知りたいこと)です。AI が名前を付け、左のチャットの一覧の「…」から直せます。問い・概念・関係は、そのチャットに紐づきます。点を押すと「どのチャットで・いつ・誰が」が出て、「チャットを開く →」でそのチャットに戻れます。話は溜まっていきます。承認済みのものは、話を消しても残ります。
用語とは
複数のデータセットをまたいで使う「データの種類」と「項目」の名前を、用語と呼びます。知識グラフでは青の丸です。用語には 2 通りあります。
- 取り込んだデータが使っている用語 — 各データセットの設計から自動で集まります。複数のデータセットで名前が揃っているほど、データをまたいだ質問や比較ができます。
- 人が作る用語 — 問いに答えるために、AI が提案し、人が 承認で確定する、実体を持たない用語です(「概念」とも呼びます)。個々のデータは持たず、名前と関係だけを持ちます。
問いに関係でつながらない用語は作りません。用語は特定の話の持ち物ではなく、どの話からも同じ用語を使えます。
問いを書くと、知識グラフが育つ
知りたいことを書いて送ると、AI が答えに要る問い・概念・関係・答え方・欲しいデータを自分から足します。足したものは知識グラフに薄く入り(提案)、返事の「承認」で濃くなります(承認済み)。
- 英語名(ID)は、英語名から機械が案を作ります。すでに使われている ID や、同じ ID が 2 つあるときは確定できません
- 種類と項目を結ぶ・自分自身に結ぶ・一周する(循環)関係は、機械が止めて理由を出します
- 例: 「どの食材をどの店で買うのが安い?」と書くと、「店は値段を変える」のような文が返事に並びます。違うところは、「店は外して」と書いて直します
9 つの関係
関係は決まった文で書きます。標準の述語を使い、独自のものは作りません(「一種」「同じもの」は種類どうしか項目どうしかで述語が分かれるので、述語は全部で 9 つです)。
| 文 | 結べる組み合わせ |
|---|---|
| A は B の一種 | 同じ種別どうし(輪になる関係は不可) |
| A と B は同じもの | 同じ種別どうし |
| A の量は B | 項目 → 量の種類 |
| A は B の一部 | 同じ種別どうし(輪になる関係は不可) |
| A は B を下げる | 種類か項目 → 項目 |
| A は B を上げる | 同上 |
| A は B を変える | 同上(「下げる」「上げる」を含む) |
「下げる・上げる・変える」は、フィードバックの輪があっても構いません。
知識で答える・データで答える
問いごとの答え方(例: 「値段 を変えるもの」)は、AI が提案し、あとから書いて直せます。
- 知識で答える — 「〜を下げるもの」「〜を上げるもの」「〜を変えるもの」「〜の一部」「〜の一種」。承認済みの関係から、機械が決まった型で答えます(AI は答えを作りません)。「下げる」は、直接下げるものと、その一部が下げるものまで数えます。
- データで答える — 「〜の件数」「〜の〜の範囲」「〜の〜が最大」。データが答えます。
- まだ決めない(メモ) — 公開されません。
問いの横に「知識 N・データ N」が出ます。承認済みの関係が 1 本でもある用語は、データが無くても孤立とは見なされません。質問では「知識 5 件・データ 0 件」のように、誰がいつ決めたかつきで答えが出ます(質問する)。
欲しいデータ
各問いに「欲しいデータ: 食材ごとの 店・1 つあたりの値段 の表」のような 1 行が付きます(論文の推薦は出しません)。その表を クリップで添えると、データが問いに答えます(データの追加)。
AI が未設定のとき
入力欄は閉じます。知識グラフの下の「AI なしで足す」で、概念(名前・種別)・関係(A・関係・B)・答え方(問い・方法・対象)を選んで「足す」「決める」を押します。英語名の無い行の ID は機械が仮に付けます。それ以外は AI ありと同じ図です。
AI に渡すもの・書かせないもの
AI に渡すのは、チャットの文と、すでにある用語・標準用語の名前だけです(データの値は渡しません)。AI が返すのは決まった形の差分と文だけで、SPARQL・コード・IRI は書きません。名前や別名にそれらが混ざっていたら受け付けません。
来歴
承認済みの概念と関係には、「AI が追加し、人が承認」の印と日付、どの話のどの返事か、理由 1 行が残ります(AI の生の出力は保存しません)。点を押すと 1 枚の「来歴」に出ます。人が手で足したものは「人が承認」と出ます。
標準用語・量の種類との関係
標準用語を選んだ概念は、その標準用語と「同じもの」として結ばれます(項目で、量の種類(QUDT)に一致したときは「量」の関係)。名前が完全に一致した既存の用語は新しく作らず、それを使います(部分一致では当てません)。
別名
別名は、あとで表を添えたとき、列名と突き合わせる手がかりです。列名が別名に完全に一致したときも、既にある用語の候補になります。
メモの問い
データでも知識でも答え方が決まらない問いは、「メモの問い」として残ります。公開されず、質問(Ask)や外部のツール(MCP)にも出ません。答え方を決めると、公開の問いにできます。
件数の数え方
データの種類は件数(その種類のものが何件あるか)、項目は使用回数で数えます。数えるのは公開済みのデータだけです。公開前の表は含まれず、公開すると集計に入ります。
点を押す
知識グラフの青い丸を押すと、用語の 1 枚が出ます(種類か項目か・標準用語・来歴・結ばれた用語・答える問い「知識 N」「データ N」)。その用語についての文は、右下の「文」のタブに出ます。丸を押すと、種類の 1 枚です(入っている種類・データ)。詳しくは 知識グラフ を見てください。
「戻す」は次のように働きます。
| 押した点 | 起こること |
|---|---|
| 承認済み | 「この承認を取り消します」と聞かれ、「戻す」で外す提案になる。承認で確定 |
| 提案(薄い) | その提案の取り消し |
| 返事の「戻す」 | 承認で足した用語・文を戻す。ほかの問いや関係が使う用語は残り、残した理由が出る |
標準用語に合わせる(任意) v0.5.0 (2026-06-15) で追加
自分のデータ専用の用語を、よく使われる標準用語(QUDT・schema.orgなど)に結びつけることができます。合わせておくと、他のデータと自動でつながり、外部のツールや AI もそのまま理解できます。合わせるかどうかは任意で、合わせなくても検索・引用はそのまま使えます。
用語の 1 枚には、標準用語に合わせた行「≡ …」が出ます。その行を押すと、標準用語の 1 枚が開きます。
合わせ方
AI が返事に標準用語の候補を添え、承認で確定します。候補は標準用語の一覧から機械的に探すもので、値は使いません。英語のふつうの言い方(例: temperature, crystal structure)でも探せます。合わせたあとに外したいときは、その用語の丸を押して「戻す」を押します。
この列は何を測っているか v0.17.5 (2026-08-21) で追加
項目名を標準に合わせるのとは別に、「この列は何を測っているか」という問いにも合わせられます。単位が手がかりになるので、項目名が略記でも見つかることがあります。合わせておくと、「値段を調べた人」のようにデータをまたいで横断的に探せるようになります。
すでに使われている標準
データの中ですでに使われていた、よく知られた標準用語は、自動で検出されて、最初から 1 枚に ≡ の行として出ます。あらためて合わせる操作をしなくても、最初から標準に沿っている場合はそのまま表示されます。
関連
- データどうしをつなぐ話は crosswalk.md を参照してください。
- 公開の流れは getting-started.md を参照してください。